看護師と介護士は仲が悪い?

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こんにちは。まりちゃんです。
今日もみなさんお仕事お疲れ様です。

管理職をしていると
上司からも部下からも
両方の面から愚痴を聞いたりするので
けっこう精神的にしんどいんですよ。

だけど家には嫌な気持ちは持ち帰らず
美味しいごはんと
ぽかぽかお風呂と
ふかふかお布団で
心身共に癒しましょうね。

と言いたいとこですが
今日も子供に
「宿題やったのーーー!!」
から始まり
「まだやってないのーーー!」
で今日の一日が終わろうとしています。

仕事の話を持ち帰らずと言いましたが
看護師と介護士の関係について少しお話します。

仕事の分野的に関係ないわ!!
と思う方もほかの職種を知ることで
きっとためになると思うので覗いてみてください。

こんな人に読んでもらいたい

・看護師さんとなかなか上手くいかない介護士さん
・介護士さんとなかなか上手くいかない看護師さん
・老人施設や訪問看護等で働いている人
・社内にいろんな職種の人がいる環境で働いている人

 

看護師と介護士が仲が悪い説

世の中では
看護師と介護士は仲が悪い
と言う話し。
良く聞くと思います。
実際はどうなのか?

答えは
けっこう仲良しです。

ではなぜ仲が悪いと言われているのか?
それはやはり職種が違うからなんです。

いろんな職種の方と上手く仲良く円滑に働くという事は
お互いの仕事を敬い感謝すること以外に方法はないと思っています。

今まで私が看護師として働いてきた環境は
総合病院だけでした。
三年前に初めて総合病院から
訪問看護と老人ホーム勤務に変わりました。

総合病院勤務と老人ホーム勤務との違い

総合病院内は
他職種は多々働いていますが
看護助手を除けば
ほぼ医療職でしたし看護師が病院の大半を占めていました。
ですので、ほぼ同職種との仕事になります。

そんな環境から
老人施設内は
医療職は医師・看護師・理学療法士
のみの少人数で
あとはほぼ介護士です。
周りを見渡せば介護士しかいません。
介護士の中に数人医療職が混じっているというイメージです。

この環境の違いは
私の価値観をおもいっきり覆されました。
いままでの働き方や考え方では
全くスムーズにいきませんでした。

看護師のあたりまえと介護士のあたりまえの違い

看護師の価値観で
当たり前だと思っていた事は
介護士にとっては
あたりまえではない

そう言う場面にいくつもいくつも
遭遇します。

これは介護や医療の業界だけではなく

他の職種にも言えることだと思います。

大げさにわかりやすく言うと

警察官であたりまえの事が
医者ではあたりまえではないように。

転職してから初めて※待機をした日のはなしです。

※待機:一般的には老人施設では夜間は介護士のみしか働いていません。夜間何かあれば介護士から待機の看護師に連絡をし判断を仰ぐというシステムです。

AM3時の介護士からのコール。
「おむつ交換をしに行ったら、嘔吐していました。顔色が悪いです。」
と連絡がありました。

これだけの情報だと電話で聞いた私は
「なんで吐いたんだろう?胃腸の調子が悪いのか?便が長いことでていなかったかな?夕飯は何を食べたんだろう」
などと吐いた事に対し原因を考えはじめます。
生死を意識していません。
とりあえず
※誤嚥しないように側臥位に向けて
※バイタル測定をしてから口の周囲や中をきれいにしてあげてください。
と介護士に伝え現場に向かいました。

※誤嚥
誤嚥(ごえん)とは、食べ物や飲み物が誤って咽喉や気管に入ってしまう状態のこと。
※バイタル測定
主に「呼吸」「体温」「血圧」「脈拍」の4項目を基本とします。

現場に到着すると
介護士が2名で吐物の処理や酸素飽和度を測定してくれていました。
入居者の顔をみてすぐに異変に気がつきます。

「え??呼吸してないやん!!」

その一言から現場は凍り付きます。

介護士はパニック!
私も予想していた状況と違いかなりパニックになりました。

とりあえず蘇生しないといけません。一分一秒を争います。
といっても医療者は自分一人です。
夜間の出来事ですので、Drも自宅から現場に到着するまでは10分以上はかかります。

ここには介護士3名と自分の計4名だけ。
この環境で※CPRを実施しなければければいけません。

※CPR
心肺蘇生法(しんぱいそせいほう、CardioPulmonary Resuscitation, CPR)は、呼吸が止まり、心臓も動いていない(心肺停止)と見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う循環の補助方法です。
介護士3名看護師1名医者1名(途中から参戦)で実施しなければいけない内容)
① 心肺蘇生(胸骨圧迫・酸素投与)
② 救急カート・モニター・吸引器・AEDのどの医療器具の準備
③ 吐物等の吸引・アンビューバックによる酸素投与
④ 医療機器の装着
⑤ ルート確保
⑥ 家族への連絡
⑦ ナースコール対応・外回り(おむつ交換や巡回)
⑧ リアルタイム記録
⑨ (医師が到着後)挿管介助
⑩ 薬剤投与
⑪ 救急車の手配

まだまだしなければいけない細かいことはたくさんありますが、
大まかな項目です。
これをDrがくるまで上記職種4名で実施します。
不可能な気がしてきますね。

でもやるしかないんです。

ここでは看護師が司令塔になります
①~⑪の何番を誰に依頼するかの指示がかなり重要になります。
(医療職しかできないことを除いて)

この事例は、
自分が介護から必要な情報をきちんと聞きださなっかたために
起こった事例であり
大きな反省点となりました。

この記事を読んでいただいている介護士の方々の中には
「は?なめてんの?呼吸してないか、しているかくらいわかるわ!!」と
思われる方もいると思います。
だけどみんながそうではないんです。
これが実際の現場の実情なんです。

情報の伝え方

その場にいない人に
いかに正確に情報を伝えることができるか
それが情報を他者に伝える方法で一番大切な事なんです。

これは看護師と介護士の間だけの事ではなく
全ての職種で言えることでもあります。
また、医療や福祉に関係なく一般の人にわかる伝え方
というのはとても大事なことだと思います。

上記事例でファーストコールで聞かなければいけなかった情報

① 呼びかけに反応はあるか(目は空いているか閉じているか)
② 呼吸はしているか(胸郭が動いているか、息をしているかしていないか)
③ 外見はどうか(顔色など)

上記を※迅速評価と言います。器具がなくても誰でもできる評価です。
介護士からのファーストコールがあった場合は
すべて上記の①~③の事をを確認すること。
それだけで今すぐ何かしなければいけないかどうかの有無が判断できます

※評価の種類

迅速評価(感覚を用いてパット行う)
・呼吸状態は?努力様?頻呼吸?呼吸停止?
・抹消循環状態は?蒼白?冷感?
・外見は?反応は?苦しそう?
一次評価(診察や器具を用いてさっと行う)
・バイタルサインの測定
・意識状態の評価
・モニター装着
・同時に酸素投与 静脈路確保
二次評価(バイタルサイン安定後)
・病歴・情報の収集
・身体診察、全身の観察

他者を変えようとするのではではなく自分の考え方を変える

最初転職した数か月、(いや?最近までは)は介護士に
「ちゃんと情報つたえてよ!」
なんてプンプン怒っていました。
たぶんかなり感じ悪い看護師だったに違いありません。

だけどちゃんとした情報って?
いったいなんなのか
そこの時点でまたずれが生じてしまいます。

医療がアセスメントする視点と
介護がアセスメントする視点は違いがあります。
もちろん医師と看護師の間でもそうです。

今までの教育キャリキュラム、分野が違うため
それぞれの職種で考え方や視点が

違うのは当たり前の事なんです。

ここを強要しすぎては平行線のままで永遠に交わることはありません。

決して介護士を見下しているわけじゃありません。
ただ医療の事でどうしても介護士に指示をしなけらばいけな事は
多々あります。それを
・命令
・おしつけ
・看護師は何もしない

などととられられてしまうことも事実です。

伝えかたやお願いの仕方についても考えなければいけないと思います。
それぞれの職種の役割をしっかり提示し日々説明していく
そして共有していくことが大切になります。

看護師は介護士の発する情報をかなり頼りにしている

介護は介護のスペシャリスト
看護は看護のスペシャリスト
それぞれの分野で一生懸命仕事をしています。

介護士にしか知らない入居者の細かい情報はたくさんあり
私は、かなりそれをあてにさせてもらっています。
介護士の
「いつもとなんか違うんだよなー」
的な何気ないつぶやきなんかも
体調変化の前兆だったりする事が
多々あります。

介護士との会話はとても重要な情報源なんです。
医療に関して介護士は分からないのは当然で求めすぎてはいけなせんが
医療側から介護士にも協力してもらないといけない事は必ずあります。

お願いするにあたって実施している事

・介護士と看護師がいつでも連絡を取り合える環境を作る事
・医療関係の事に関しては介護士だけで判断する環境を作らない事
・重要な連絡内容は必ず紙面でやりとりをする事
この方法を現在おこなっています。

この方法を現在おこなっています。

まとめ

いつでも介護士には「ありがとう」「頼りにしてます」などと
感謝の気持ちを言葉にしてつたえています。

お互いの仕事を尊重しながら
感謝の気持ちを持って
共に働く。

情報交換のすれ違い、
気持ちのすれ違いによるわだかまりを
最小限ににすることで

最高なチームができます。
少し前に流行った言葉。
まさにワンチーム。

看護と介護は決して仲が悪いわけではないです。

と私は思っています。



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まりちゃん

まりちゃん

42歳女性。看護師22年目現役看護師です。趣味は23歳か始めたサーフィン。中1反抗期娘と小4暴れん坊息子の子育て奮闘中。子供たちは生まれてからずっと反抗期。2匹の(4歳)ミニチュアダックスフンドと同居。トイレトレーニングも失敗しかなりの吠え癖あり。遊漁船経営の自由人の夫一人。働きながら子育てし、忙しさに追われながらも日々何かを感じ同じ悩みをもつあなたと共感し、みんなが楽しく過ごしていけますように。知識経験を生かしあなたの人生に少しでもプラスになる良い情報発信していきます!

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